レンタルサーバー大手のエックスサーバーは2026年10月23日、外部委託先のメール配信サービス「ブラストメール」への不正アクセスにより、顧客の個人情報が外部に漏洩したと発表した。
同社がブラストメールに登録していたメール配信先の全件が漏洩したとの報告を受けたという。
メールアドレスの漏洩が確認されているほか、氏名や会社名も流出した可能性がある。対象人数については現在調査中で、確認が取れ次第、対象者に個別連絡する方針だ。
メール配信先リスト全件が漏洩
今回の問題は、株式会社ラクスライトクラウドが提供するメール配信サービス「ブラストメール」で発生した。
同サービスでは10月21日、第三者による不正アクセスが判明し、顧客情報を含むデータが外部に持ち出されたことが公表されていた。
エックスサーバーによると、その後の調査で、同社がブラストメールに登録していたメール配信先リストの全件が漏洩したとの報告を受けたという。
対象となるのは、現在または過去にエックスサーバーのサービスを利用し、ニュースやキャンペーン情報の受信を希望していた顧客のうち、ブラストメールに情報が登録されていた人だ。
エックスサーバーの利用者全員が情報漏洩の対象となるわけではない。
漏洩した個人情報の内容
エックスサーバーが10月23日時点で公表している情報によると、漏洩が確認されているのはメールアドレスだ。
氏名と会社名についても漏洩した可能性があり、詳細な確認が続けられている。
一方、同社がブラストメールに登録していた配信先リストには、ログインパスワード、住所、電話番号、クレジットカード情報などの決済情報は含まれておらず、今回の漏洩対象ではないとしている。
現時点で対象人数は判明しておらず、その他の情報が漏洩したかどうかについても調査が続いている。
エックスサーバー本体への不正アクセスは確認されず
エックスサーバーは、今回の事案について、自社サービスのサーバーや管理画面への不正アクセスによって発生したものではないと説明している。
同社システムへの不正アクセスは確認されておらず、外部のメール配信サービスで発生した情報漏洩だと強調した。
問題の発覚後、エックスサーバーはブラストメールと自社システムとのデータ連携を停止した。
さらに、ブラストメールの利用を終了し、自社開発のメール配信システムへ移行する方針を明らかにしている。
不審なメールに注意を呼びかけ
メールアドレスの流出によって懸念されるのが、エックスサーバーや関連サービスを装ったフィッシングメールなどの二次被害だ。
漏洩したメールアドレス宛てに、契約更新や料金の支払い、アカウント確認などを装った不審なメールが送信される可能性がある。
エックスサーバーは、不審なメールに記載されたURLへのアクセスや添付ファイルの開封、個人情報やパスワードの入力を避けるよう注意を呼びかけている。
メールの内容に不安がある場合は、メール内のリンクを利用せず、エックスサーバーの公式サイトから契約状況や案内を確認することが重要だ。
対象者には個別に連絡へ
エックスサーバーは現在、ブラストメールの運営元と連携し、漏洩情報の詳細や対象人数の確認を進めている。
調査結果が判明した段階で、対象となる顧客に個別のメールで案内する方針だ。
また、新たに公表すべき情報が判明した場合は、公式ニュースページを通じて随時案内するとしている。
今回の事案は、企業自身のシステムが直接攻撃を受けていなくても、外部委託先への不正アクセスによって顧客情報が漏洩する可能性があることを示している。
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