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DJI「Osmo 360 II」登場。8K/60fps対応、交換式レンズやAIスーパーナイト2.0を搭載

DJIは2026年9月3日、新型360度カメラ「Osmo 360 II」をグローバル向けに発表した。

初代「Osmo 360」の登場からさらに性能を強化し、360度動画で最大8K/60fpsの撮影に対応。低照度撮影を強化する「AIスーパーナイト2.0」や、ユーザー自身で交換できるレンズ、新たな被写体追跡機能などを搭載している。

日本のDJI公式ストアでは、Osmo 360 II スタンダードコンボが93,610円で販売されている。 DJI Official

最大8K/60fpsの360度動画に対応

Osmo 360 IIの大きな進化点となるのが、最大8K/60fpsの360度動画撮影への対応だ。

前モデルのOsmo 360は最大8K/50fpsだったため、解像度を維持したままフレームレートが向上した。

360度カメラでは、撮影後に映像の一部分を切り出して通常の16:9や9:16動画として使用するケースも多い。そのため元となる360度映像の解像度やフレームレートの高さは、YouTubeだけでなくTikTokやInstagram Reelsなど、複数プラットフォーム向けの動画を制作する際にも重要になる。

DJIはOsmo 360 IIについて、「1インチ360°イメージング」と高性能チップを組み合わせ、ネイティブ8K/60fps撮影を実現したとしている。公式比較表では、デュアル1/1.1インチ スクエアCMOSを搭載すると案内されている。 DJI Store

ダイナミックレンジは最大14.5ストップへ

画質面では、360度撮影時のダイナミックレンジが最大14.5ストップへと拡大した。

前モデルは最大13.5ストップだったため、明るい空と暗い地面が同時に映り込むようなシーンなどで、白飛びや黒つぶれを抑えた映像が期待できる。

360度カメラは通常のカメラとは異なり、ほぼ全方向を同時に記録する。そのため、日向と日陰など大きく明るさの異なる場所が同じ映像に入りやすい。ダイナミックレンジの向上は、360度撮影との相性が良いアップデートといえそうだ。 DJI Store

「AIスーパーナイト2.0」で夜間撮影を強化

Osmo 360 IIでは、低照度撮影機能が「AIスーパーナイト2.0」へ進化した。

f/1.9の絞りと、新しいAI画像ノイズ低減アルゴリズムを組み合わせることで、暗い場所で発生しやすいノイズを抑えながら明るい映像を記録する。

旅行先での夜景や夜の街、夕方から夜にかけてのVlogなど、これまで360度カメラが苦手としやすかった環境でどこまで画質が向上しているのかは注目したいポイントだ。 DJI Store

レンズがユーザー交換式に

今回、個人的にも大きな進化だと感じるのが交換可能なレンズだ。

360度カメラは本体の両側に大きく張り出したレンズを搭載する構造上、アクション撮影時にレンズを傷つけてしまうリスクがある。

Osmo 360 IIでは前後のレンズに高硬度コーティングを採用し、傷や摩耗への耐性を向上。それだけでなく、レンズをユーザー自身で交換できる構造へ変更された。

前モデルはレンズ交換にDJIのサポートが必要だったため、バイクや自転車、スキーなどで積極的に360度カメラを使うユーザーにとって実用性の高い変更となっている。

DJI公式ストアでは、レンズ2枚と交換工具などがセットになった「Osmo 360 II レンズ交換キット(デュアル)」も5,280円で販売されている。 DJI Store

被写体を自動追跡する「スポットライトフォロー」

新しくスポットライトフォローにも対応した。

撮影中に指定した被写体を追跡し、カメラ本体の向きが変化しても被写体をフレーム内に維持する機能だ。

360度カメラでは「とりあえず全方向を撮影して、あとから構図を決める」という使い方が大きなメリットだが、その分編集作業が必要になる。

Osmo 360 IIではスポットライトフォローを利用することで、DJI MimoアプリまたはDJI Studioから、被写体を追跡した最大4Kの通常動画として書き出すことができる。

360度動画の編集に慣れていないユーザーでも扱いやすくするための機能といえる。 DJI Store

NFCにも対応。スマートフォンとの連携を簡略化

Osmo 360 IIには新たにNFCが搭載された。

対応スマートフォンをタップすることでDJI Mimoアプリへ接続し、撮影した動画の転送や編集画面への移動を簡単に行える。

撮影後にスマートフォンへ素材を送り、そのままSNS向け動画として編集・投稿するようなワークフローでは、地味ながら便利なアップデートになりそうだ。 DJI Official

105GBの内蔵ストレージを搭載

内蔵ストレージは105GB。

microSDカードを用意していない状態でも、本体だけですぐ撮影を開始できる。

最大8K動画を扱う360度カメラではデータ容量も大きくなりやすいため、内蔵ストレージを確保している点は引き続きOsmo 360シリーズの強みとなる。

また、すべての動画フォーマットで10-bitカラーに対応し、D-Log Mも利用可能。色編集を前提とした本格的な映像制作にも対応する。 DJI Store

最大100分の8K撮影に対応

Osmo 360 IIの重量は183g。

バッテリーでは、8K/30fpsの360度動画を最大約100分間連続撮影できるとしている。

さらに約22分で80%まで充電できる急速充電にも対応。別売りのバッテリー延長ロッドを使用した場合は、撮影時間をさらに最大180分延長できるとしている。 DJI Official

OsmoAudioにも対応

本体には4つのマイクを搭載し、風切り音を低減する設計を採用している。

さらにDJIの「OsmoAudio」に対応しており、対応するDJI Micシリーズをレシーバーなしで直接接続可能。

DJI Mic 3やDJI Mic 2などを利用すれば、360度映像とワイヤレスマイク音声を組み合わせたVlog撮影も行いやすい。 DJI Official

Osmo 360 IIとOsmo 360の主な違い

Osmo 360 II Osmo 360
センサー デュアル1/1.1インチ スクエアCMOS デュアル1/1.1インチ スクエアCMOS
360度動画 最大8K/60fps HDR 最大8K/50fps HDR
360度写真 120MP・HDR対応 120MP
ダイナミックレンジ 最大14.5ストップ 最大13.5ストップ
夜間撮影 AIスーパーナイト2.0 AIスーパーナイト1.0
被写体追跡 スポットライトフォロー対応 非対応
レンズ ユーザー交換可能 DJIサポートで交換
NFC 対応 非対応
防水 本体10m / ケース使用時50m 本体10m / ケース使用時50m
内蔵ストレージ 105GB 105GB

単純な解像度アップではなく、60fps化・夜間性能・ダイナミックレンジ・レンズ交換・被写体追跡・スマートフォン連携など、撮影から編集まで一連の使い勝手を改善したモデルになっている。 DJI Store

日本価格は93,610円から

日本のDJI公式ストアで確認できる主な価格は、スタンダードコンボが93,610円、アドベンチャーコンボが110,990円、リミットレス ライディング コンボが98,120円となっている。

前モデルのOsmo 360は現在DJI公式ストアで5万円台から販売されており、価格差はかなり大きい。

そのため、価格を抑えて360度撮影を始めたいのであればOsmo 360も依然として有力。一方、8K/60fpsや交換式レンズ、低照度性能などを重視する場合はOsmo 360 IIが上位候補になるだろう。 DJI Store

まとめ

Osmo 360 IIは、初代Osmo 360の基本コンセプトを引き継ぎながら、360度カメラとして重要な部分を着実に強化したモデルだ。

特に8K/60fps、最大14.5ストップのダイナミックレンジ、AIスーパーナイト2.0、ユーザー交換式レンズは今回の大きなポイントとなる。

360度カメラは、撮影時に構図を決める必要がなく、あとから好きな方向を切り出せることが最大の魅力だ。旅行やVlogはもちろん、バイク、自転車、ウィンタースポーツなど、撮影者自身が動くシーンでは通常のアクションカメラとは異なる映像表現ができる。

一方で、スタンダードコンボでも9万円を超えるため、前モデルとの価格差は無視できない。

8K/60fpsや低照度性能、交換式レンズが実際の撮影でどこまで違いを生むのか。Osmo 360 IIは、今後実機での画質や使い勝手も確認してみたい注目の360度カメラだ。

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