2026年9月11日、インドネシア東部のバンダ海でマグニチュード6.2の地震があり、日本でも検索が増えました。旅行中の人や渡航予定者にとって重要なのは、SNSの映像だけで危険度を判断せず、震源から滞在地までの距離、津波情報、現地当局と宿泊施設の案内を確認することです。
インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)の発表を伝えた9月11日時点の報道では、震源はマルク諸島に近いバンダ海、深さ143キロ、津波の可能性はないとされ、直後に大きな被害報告はありませんでした。ただし、インドネシアは島が広く分散し、余震や地域ごとの状況は変わります。「国全体が危険」または「どこでも安全」と一括りにせず、出発前と滞在中に最新情報を確認してください。
今回の地震で分かっていること
- 発生日:2026年9月11日
- 規模:BMKGによるマグニチュード6.2
- 震源:インドネシア東部、マルク諸島に近いバンダ海
- 深さ:143キロと発表
- 津波:BMKGは津波の可能性なしと説明
- 初動:直後に大きな被害の報告なし
地震の規模や深さは、観測機関がデータを更新すると修正される場合があります。検索結果に異なる数値が並んでも、誤報と即断せず、発表機関と更新時刻を比較してください。
「津波の可能性なし」の受け止め方
今回の発表は、この地震についてBMKGが津波の可能性を示していないという意味です。今後インドネシアで起きる別の地震や火山活動まで安全と保証するものではありません。また、海岸で強い揺れを感じた場合、通信が届くまで待つより、高い場所へ避難することが基本です。
現地ではBMKG、災害当局、警察、自治体、ホテルの案内を優先します。日本への津波影響について情報が出る場合は気象庁が発表します。SNSの「津波が来る」「空港が閉鎖」といった投稿は、地名、日時、出典を確認できるまで共有しないでください。
インドネシアは広い、滞在地との距離を確認
インドネシアは東西に長く、多数の島から成ります。バンダ海周辺の地震が、ジャカルタ、バリ島、スマトラ島など全地域に同じ影響を与えるわけではありません。旅行判断では、国名だけでなく、州、島、都市、宿泊施設の位置まで確認します。
地図アプリで震源と滞在地を見比べるだけでなく、現地の揺れの強さや交通情報も確認してください。距離が離れていても、乗り継ぎ空港、港、道路が影響を受ければ行程が変わる可能性があります。
出発前に確認する五つの情報
外務省の海外安全情報
外務省「海外安全ホームページ」で、インドネシアの危険情報、スポット情報、広域情報を確認します。地震とは別に、火山、治安、感染症などの注意が出ている場合もあります。旅行会社や航空会社の案内だけでなく、公的情報を組み合わせましょう。
たびレジまたは在留届
短期旅行者は外務省の「たびレジ」に日程と連絡先を登録すると、現地の安全情報や緊急時の連絡を受け取りやすくなります。3か月を超えて滞在する人は在留届の対象です。同行者とも登録状況を確認してください。
航空会社と空港
運航状況は航空会社の公式アプリや予約管理画面で確認します。検索サイトの表示は更新に時間差があることがあります。欠航や時間変更がある場合、自己判断で空港へ向かう前に振り替え、返金、ホテル延泊の条件を確認します。
ホテルや現地ツアー会社
宿泊施設へ、周辺の揺れ、建物の利用状況、避難経路、送迎の運行を尋ねます。連絡が取れない場合は、安全が確認できるまで日程変更を検討します。非公式な個人アカウントより、事業者の公式窓口を使ってください。
旅行保険の補償範囲
地震によるキャンセル、延泊、治療、携行品損害が補償されるかは契約によって異なります。「自然災害なら何でも対象」とは限りません。事故後に加入しても既に発生した事象は対象外になるのが一般的なため、出発前に約款と連絡先を確認します。
現地で揺れたときの行動
室内では頭を守る
窓、鏡、棚、照明など落下・転倒のおそれがある物から離れ、丈夫な机の下などで頭を守ります。揺れている最中に階段や出口へ殺到すると転倒する危険があります。エレベーターは使わず、館内放送とスタッフの指示を聞きます。
海岸では高い場所へ
海岸で強い揺れや長い揺れを感じたら、公式通知を待たずに海から離れ、高台や指定の津波避難場所へ移動します。荷物を取りに戻らず、渋滞しやすい車より徒歩の指示がある場合は従います。
屋外では建物と電線から離れる
看板、ガラス、外壁、電柱、橋などのそばを避け、落下物の少ない場所へ移ります。道路の亀裂や液状化、斜面の崩落にも注意してください。寺院や市場など人の多い場所では、押し合わず係員の誘導に従います。
通信が混雑したときの備え
家族には「無事」「現在地」「次に連絡する時刻」を短く伝えます。音声通話がつながりにくいときは、通信状況に応じてメッセージを使います。ただし電池を消耗する連続発信は避け、低電力モードを使いましょう。
スマートフォンへ、パスポート、保険証券、航空券、ホテル住所、緊急連絡先の控えを保存し、紙の控えも分けて持ちます。モバイルバッテリー、飲料水、常用薬、少額の現金を携帯し、就寝前に靴とライトの場所を決めておくと動きやすくなります。
旅行を中止・変更する判断
一つの数値だけで全旅程を中止する必要があるとも、予定通りで問題ないとも断定できません。滞在地域の被害、余震、交通、宿泊施設、外務省情報、本人の健康状態、子どもや高齢者の同行を総合して決めます。
パッケージツアーは旅行会社、個人手配は航空会社とホテルへ連絡し、取消料や変更条件を確認します。公式な避難指示や施設閉鎖が出ている地域へ、映像撮影や好奇心で近づかないでください。
SNSで広がる情報の見分け方
投稿日と撮影場所を確認
過去のインドネシア地震や別の国の映像が、今回のものとして再投稿されることがあります。元投稿までたどり、投稿日時、撮影場所、発信者、報道機関の検証を確認します。
マグニチュードと震度を混同しない
マグニチュードは地震そのものの規模、揺れの強さは地点ごとに異なります。「M6.2だから全土で同じ揺れ」という説明は正しくありません。震源の深さ、距離、地盤、建物によって体感と被害は変わります。
被害ゼロと断定しない
「直後に大きな被害報告がない」は、調査が完了して被害が一件もないという意味ではありません。島しょ部では確認に時間がかかる可能性があります。新しい情報で更新される前提で表現を読みましょう。
緊急時の連絡先を準備
在インドネシア日本国大使館や各地の日本総領事館の連絡先を、外務省の公式ページから確認します。パスポート紛失、負傷、安否連絡など、状況に応じて現地警察、救急、保険会社、旅行会社にも連絡します。
緊急連絡先はインターネットへ接続できない場合に備えて紙にも記録します。ホテル名と住所はインドネシア語または英語表記を用意すると、移動時に伝えやすくなります。
ホテル到着後に確認しておきたいこと
非常口と集合場所
客室へ入ったら、ドア裏の避難経路図で非常口と階段を確認します。最寄りの非常口が使えない場合に備え、反対方向の経路も見ておきます。館外の集合場所や、津波避難先が別に指定されているかはフロントへ尋ねてください。
室内の落下物
就寝場所の上に重い額、照明、棚がないかを確認し、スーツケースで通路をふさがないようにします。眼鏡、靴、ライト、スマートフォンは手が届く一定の場所へ置きます。バルコニーや窓際はガラスの危険があるため、揺れた直後に外をのぞき込まないでください。
同行者との集合ルール
別行動をする日は、通信できない場合の集合場所と時刻を決めます。海岸、地下、橋の近くなど危険が増える場所を集合地点にしないことが重要です。子どもにはホテル名を書いたカードを持たせ、個人情報を人目にさらさない方法で管理します。
帰国便や乗り継ぎへの影響を確認する順番
最初に予約した航空会社の運航情報、次に出発空港と乗り継ぎ空港の公式情報、最後に空港までの道路や鉄道を確認します。飛行機が運航していても空港へ到達できない場合があり、逆に地震の報道があっても遠隔地の便は通常運航することがあります。
予約変更をする前に、航空券の種別、旅行会社経由か直接予約か、保険の連絡期限を確認してください。SNSの「全便欠航」といった投稿は対象空港や時間帯が省略されがちです。便名と日付を指定して公式窓口で照合します。
今すぐできるチェックリスト
- BMKGで地震・津波の最新発表を見る
- 外務省海外安全ホームページとたびレジを確認する
- 滞在地と震源、乗り継ぎ地点の位置を分けて調べる
- 航空会社・ホテルへ公式窓口から確認する
- 避難経路、充電、常用薬、連絡方法を準備する
公式情報
この記事は2026年9月13日6時時点で確認できた情報をもとにしています。余震、被害、交通の状況は変わるため、出発前と現地到着後に更新情報を確認してください。


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